島根県ジュニアゴルファー育成プロジェクトへ出かけてきました!

イベント看板

連日の猛暑やコロナ感染の拡大など、今年も厳しい夏が続いていますが、皆さまは体調を崩されていませんか。ゴルフ中の熱中症も増えているようですので、どうぞ無理をしないようにゴルフを楽しんでくださいね。

さて私は、8月初旬、山陰の新聞社のオファーを受けて、島根・鳥取県のジュニアゴルファー育成指導のために松江へ出かけました。2030年に島根県で開催される、第84回国民スポーツ大会に向けて、地元からメダリストを輩出するためのジュニアゴルファー育成指導がスタートしました。この活動は、島根・鳥取県ゴルフ協会、地元メディア、スポンサー企業各社の支援によって運営されており、私は国体選手強化臨時コーチ兼ジュニアゴルファー指導員として招聘されました。

開校式

私に声を掛けてくださったのは山陰地区で放映されている、私の出演番組「ゴルフ☆パラダイス」のコーナー企画「ジュニアゴルファーレッスン」を観ていただいたことがきっかけだったようです。かねてから、ジュニア育成には力を入れてきましたので、この機会は私自身の夢が叶った瞬間でもあります。また以前よりお世話になっている山陰地域への恩返しにもなりますので、私なりに精一杯努めさせていただいています。

ジュニアゴルファー育成において大切なことは、ゴルフ技術はもちろんですが、人としての礼儀や仲間への配慮など、人間形成の礎を身につけることだと考えています。そこで技術指導だけではなく、挨拶や練習時の態度などもしっかり声がけをするようにしています。

今回のゴルフレッスンは準備体操から始まり、打撃練習、フェアウエイガードバンカーからのグリーンへのショット練習、さまざまなライからのアプローチ練習、グリーンでのパター練習など、それぞれに合わせて細かい技術的指導を行いました。また、保護者の皆さまへは子供達の体づくり、精神的なサポート、ゴルファーとしての心得などを中心に講演会もさせていただきした。

講演会

今回久しぶりに会った日に焼けたジュニア達は、身体的にも精神的も、そして技術面も大きく成長していたことには本当に驚きました。特に中学生、高校生の成長は目覚ましく、この夏の栃木国体のジュニア代表に選ばれた子や日本アマに出場した子などもいたようです。県を挙げてのジュニアゴルファー育成プロジェクトの成果が確実に表れていることは、本当に喜ばしいことです。何よりも本人が練習の成果を実感できることは、大きな成長のきっかけにつながると思います。

私の好きな言葉に「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」と言うものがあります。これは学問や技能が深まると、他の人に対してますます謙虚になることのたとえですが、私自身もこの言葉を忘れないように心がけていますが、ジュニア達にもこの精神を養って欲しいと思っています。常に謙虚な心を忘れず、驕り高ぶることなく、自身と向き合って研鑽する姿勢を持っていって欲しいです。

ジュニアレッスンをするといつも感じることですが、ゴルフが好き!という思いと共に、思い通りにいかないことへのジレンマ、仲間と自分の差など、それぞれが葛藤している様子が手に取るように伝わってきます。これは自分で乗り越えることしかないことです。私は自分の練習を信じて、自分のプレイにだけ没頭するようにとアドバイスすることしかできません。ゴルフは自分の精神状態が表れるスポーツですから、自身の心の揺れ動きに自分が向き合っていくしかありません。

準備体操

よく質問をされるのが「プレッシャーに勝つにはどうしたらいいのか?」ということがあります。これに対しての答えにはいつも苦慮します。なぜなら、どんな一流選手であっても、常にプレッシャーと戦い、その克服方法を模索しているからです。しかし一つ言えることは練習を積み、成功体験を積むしかないということです。「できないかも‥」ではなく、「大丈夫!いつものようにできる!」と思えること。これには練習しかないのです。

パター練習

これは日本アマチュアゴルフのトップ選手であった父の姿から学んだことです。父の日々の練習、そして研究、さらにそれらの実践、その父のゴルフへ打ち込む姿は、私に努力の大切さを教えてくれました。たとえ試合に負けたとしても、そこから学ぶ事が多いと私へ話してくれたことがありました。失敗は自分の課題の発見であり、成長のヒントと考える姿勢が大事だと思っています。もちろん簡単ではないですよね。福沢諭吉の名言にある「苦は楽の種で、楽は苦の前兆である」ということでしょうか。

最後になりますが、今回のプロジェクトの開催を支えてくださった、山陰中央新報社、島根県ゴルフ協会、島根ゴルフ倶楽部、法吉ゴルフクラブ、鳥取県ゴルフ協会、大山平原ゴルフクラブ、スポンサー各社様、そして、最初から最後までアテンドしてくださった、山陰中央新報社の岡並様には心からの感謝を申し上げます。

左から島根県ゴルフ協会荒川様・山陰中央新報社岡並様

そしてジュニアの皆さん、次回お会いする時を楽しみにしていますね。頑張れ!

                         松澤知加子