世界の子どもたちの夢を叶える「Make-A-Wish」Japanチャリティーゴルフコンペに参加して
11月7日、埼玉県川越市の「霞ヶ関カンツリー倶楽部」へ出かけてきました。紅葉を期待していましたが、暖かい日が続いていたせいか、葉がやっと色づき始めた程度で紅葉はまだ少し先のようでした。
霞ヶ関CCといえば、東京オリンピック2020のゴルフ競技会場として、世界中にその名を広めた名門ゴルフ場です。そして、稲見萌寧選手の日本女子プロ史上初のオリンピック銀メダルを胸にかけたあの笑顔が生まれたゴルフ場として、多くの日本人の心に刻まれていることでしょう。
今回霞ヶ関CCへ伺ったのは、「Make-A-Wish JAPAN」設立30周年を記念したチャリテーゴルフコンペに参加するためでした。
さて、「Make-A-Wish JAPAN」というボランティア団体を皆さんはご存知ですか?
もしかするとその設立のきっかけとなったアメリカ・アリゾナに住む、7歳のクリスくんという男の子の話を、どこかで見聞きされたことがあるかもしれません。
警察官になる夢を持つクリスくんは白血病になり学校へ通うことができなくなってしまった話を聞いた警察官たちは、クリスくんのために本物そっくりの制服とヘルメット、バッジなどを用意。クリスくんを名誉警察官に任命し、警察官たちと共に仕事をするなどの経験をしてもらい、彼の夢を叶えてあげました。残念ながら、その5日後に彼は亡くなってしまいますが、警察は名誉警察官のクリスくんのために葬儀を行います。この警察官たちの優しい気持ちがきっかけとなり、アメリカでボランティア団体「Make-A-Wish」が立ち上がりました。そして現在は世界中で、 3歳から18歳未満の難病と闘っている子どもたちの夢を叶え、生きるちからや病気と闘う勇気を持ってもらうための支援が行われています。
私もこの活動に共感し、今回のチャリティーゴルフコンペに協力をさせて頂くことにしました。
このチャリティーゴルフ大会は、未来を担う若者たちが積極的に支援活動を行なっており、主には大学のゴルフ部の学生たちがキャディや受付、案内係などを担当しています。そんな彼らの姿の中に、かつて私がジュニア指導をした生徒さんの姿を見つけました。今は立派な大学生になっていましたが、当時の面影の残る横顔に懐かしさを感じながら、一生懸命お手伝いしている姿にとても感動し、また誇らしい気持ちにもなりました。と同時に、私たち世代ももっと積極的にボランティア活動をしていかなくてはいけないと心新たにしました。
このような大会に顔を出すと、必ずと言って良いほど、懐かしい顔ぶれのプロゴルファー達に出会う事ができます。今回は横尾要プロ、中島常幸プロにお会いする事ができました。実は横尾プロとはジュニアの頃からの知り合いで、久しぶりの再会と共に一緒のプレイすることができ、ジュニア時代に戻ったような楽しい時間を過ごす事ができました。
横尾くんは5アンダーでプレイを終了。男子プロはシニアになってもやはり上手いものです。
チャリティーコンペには約270人が参加。私の組には横尾プロ、サッカーFC東京MF23番の渡邊凌磨選手、そしてお客様の4名でした。全員ゴルフ上級者でしたので、私も負けるわけにはいきません。久しぶりに気合を入れてゴルフに挑みました。
今回はゴルフを通じて世界の子どもたちを笑顔にする活動の一助となる機会をいただいたことに感謝しつつ、今後も一人のプロゴルファーとして、また二児の母として、このような活動を積極的に支援していきたいと思います。
たくさんの出会いに感謝!
松澤知加子